食事とともに味わうお酒、所謂「食中酒」。
現在日本酒市場に出ているお酒の8割近くは、料理を引き立たせる、この「食中酒」に分類されると言えます。
その中でも、どんな料理にもそっと寄り添ってくれる日本酒「貴」をご紹介します。
お酒について
山口県にある永山本家酒造場という酒蔵さんが醸すお酒。
2001年に「永山貴博」氏が杜氏となってから生まれたお酒がこの「貴」です。
「お米の味を感じる事のできるお酒」をコンセプトに、「純米酒」のみしか醸造していないという、ちょっと変わった酒蔵さんの、少量生産の貴重なお酒です。
冬は酒造りを、夏には米作りを・・・と、一貫して酒蔵が手がけているというのも驚き。
これこそまさに「地酒」といえますね。
今回紹介するのは「特別純米」。
とにかく、まろやかな味。
米のほっくり感が、炊きたての白米を食べるような感覚にも似ています。
しかし、喉を抜けるとキリっと締まって、後味は爽快。
この喉越しの感じは、同じ山口の日本酒の「獺祭」にも似ているなぁと思うのです。
あまり華やかなお酒ではないですが、丁寧に丁寧に料理に寄り添うように…と作られている、よい意味で「刺身のツマ」のような存在ですかね。
合わせる肴は
杜氏自身も「食中酒に拘った」というお酒なので、本当に何にでも合うお酒なのです。
しいて言うならば、西日本の「出汁の風味が効いたもの」などがいいでしょうかね。
「大根の煮物」とかこれからの時期であれば「切り干し大根」とか…。
出汁とお醤油の染みた大根の風味を損なわず、大根の旨味も引き出してくれると思います。
本日のまとめ
静かに料理に寄り添うお酒は、華やかではありませんが、しっぽり飲むのにもってこい。
米のよさだけを上手に生かした、ほっこりするお酒でした。
どんな料理にもぴったりです
長羅ある
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